国際メディア、国連演説における首長発言を大きく報道
ドーハ発、9月24日(QNA)— 世界各国の主要メディアは、アミール殿下タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニーが火曜日、ニューヨークの国連本部で開催された第80回国連総会開会セッションで行った演説を大きく取り上げた。
英国放送協会(BBC)のウェブサイトは、アミール殿下の演説から広範な引用を掲載し、その中で殿下が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「アラブ地域をイスラエルの勢力圏へ変貌させようとしている」と述べた点を報じた。この発言は、9月9日にドーハで発生した、ハマス政治局のメンバーの住宅を標的としたイスラエルの攻撃に言及したものである。
BBCはさらに、アミール殿下が「ドーハは国家主権に対する重大な侵害、国際規範や条約に対する露骨かつ不当な違反にさらされた。しかし、世界全体もまた、この凶悪な行為の状況に衝撃を受けた。我々はこれを国家テロであると断じた」と述べたことを報じた。
また同サイトは、殿下がイスラエルによる爆撃を「紛争の平和的解決に徹してきた仲介・和平国家に対する攻撃であり、パレスチナ人民に対してガザ地区で行われているジェノサイド的戦争の停止を目的に、2年間にわたり和解を実現すべく努力してきた国家への攻撃である」と表現した点も取り上げた。これは、カタールがエジプトおよび米国とともに進めてきた仲介努力に言及したものであり、その結果として148名の人質解放が実現している。
BBCはさらに、殿下の「我々は戦争を止め、人道支援の流入を保証し、人質および被拘束者の解放を確保するために困難な仲介に取り組んできた。我々の努力に対しては偽情報キャンペーンが展開されてきた」という発言を引用した。
加えて、同報道は殿下の「交渉相手の代表団そのものを暗殺しようとする主体は、交渉破綻を目的にしているにほかならない」との発言、さらに「イスラエル人質解放の代償が戦争終結であるならば、イスラエル政府は人質解放を放棄していることになる」という指摘も紹介した。
一方、CNNは殿下の演説を大きく取り上げ、「国際秩序が力の論理に屈することは、ジャングルの法則が支配する道を開くことになる」との殿下の言葉を報じた。
CNNはまた、「爆撃を計画しながら我々の国を訪れ、代表団との交渉を続けながら、彼らを暗殺しようと企てている」と殿下が述べる場面の映像を放映した。
ロシア通信社スプートニクは、総会での殿下の発言を報じ、「ドーハは、学校や外交施設が立ち並ぶ住宅街に位置する、ハマス交渉団のメンバー邸宅での会合を狙った卑劣な攻撃を受けた」との殿下の説明を紹介した。
同通信社はまた、殿下が述べた「これは紛争を平和的手段で解決することに献身してきた仲介・和平国家に対する攻撃である」との指摘にも焦点を当てた。
さらに同社は、殿下のイスラエル政府への批判として、「イスラエル人質解放の代償が戦争終結であるならば、イスラエル政府はその解放を放棄している。真の目的はガザ破壊である」との発言を引用した。
(QNA)